天皇賞・秋

出張から帰宅。久しぶりにゆっくりとTVをみる。
NHKディープインパクトの特集。科学的な解析が面白かった。心肺機能や蹄鉄のエピソードは新聞などで知っていたが、走るフォームについての解説は特に興味を持った。

あと、調教前のストレッチには驚かされた。まさしく一流アスリートではないか!ファンの知らないところでこんな努力と研究がなされていたことに感動を覚えた。
この怪物が今後どのようなローテーションを取るかが注目されるところだが、是非ともジャパンカップ使わずに万全の状態を維持して有馬記念に進んで欲しい。
そこで描かれる新旧の世代交代の儀式を更なる衝撃と閃光を放ちながら、演じて欲しいのだ。


で、その旧のほう。もちろん昨年度の王者ゼンノロブロイ。今年は海外挑戦などもあって、変則的なローテのうえ、成績のほうも順調さを欠いてはいるが、ここはあっさりと勝って欲しいものだ。天皇賞→JCと連勝してから有馬で三冠馬と対決。これが最高の舞台となることは今の役者のなかで考えられる最高のシナリオであり、頂上対決となるのである。

強い馬が強い馬と出合ったとき、ポテンシャルの限界が見えるというものだ。是非ディープインパクトの最高出力を見てみたいものだ、と思う。

鞍上の横山だって、菊花賞では最高のレース展開をして、馬の能力差に屈した。あの菊花賞で一番上手かった騎手は勝った武豊ではなく、横山だったと思う。アドマイヤジャパンだって決してゴール前に脚が止まってはいなかったのに、ぶち抜かれたのだからその心境としては「もう少し馬に能力があれば・・・」の思いもあったんじゃないかと思う。

現時点でのゼンノロブロイの能力は疑問視されるが、少なくても去年のピーク時の能力があれば安定感という面ではディープを上回っているので勝ち負けに持ち込めるんじゃないか。
その問題となるのは能力だが、去年のピークに上積みがないのは明らかなのだが、終わった馬というわけでもなく、まだまだ現在の古馬のメンバーでは能力上位と見ていいだろう。
ただ、その能力の貯金残高が問題なのだが。

で、明日の天皇賞。予想の本線はやはり期待も込めて、ゼンノロブロイ。相手にはもう一度かますスイープトウショウ。一叩きで上昇。あとタップダンスシチーでどうか。2000mだし、差し・追い込みが多いので意外とスンナリいけるというのも宝塚に比べて有利だと思うのだが。