「大成功」のはず中ロ演習、実は死者8人

「大成功」のはず中ロ演習、実は死者8人
http://www.asahi.com/international/update/0909/002.html?2005
鳴りもの入りで実施され、「大成功」を収めたはずの合同軍事演習で重大事故続発――ロシア紙コメルサントは8日、中国とロシアの初の本格的な合同軍事演習として先月、中国・山東省などで行われた「平和の使命2005」をめぐり、演習中の事故で8人が死亡していた、と報じた。

どうしてって。

中国軍の水陸両用軽戦車2台が沈没、兵士8人が死亡したという。
戦車は古い50年代のものを改造し、大きな砲を乗せたため車体が重くなったのが原因らしい。悪天候もあり、ロシア軍の戦車も1台沈んだが、乗っていた兵士8人は何とか脱出したという。

半世紀前の戦車を改造しちゃうのがチャイナ・クオリティ。日本が誇る「もったいない精神」、これを国レベルでやっちゃう国ですから未来は明るいんですね。中国クオリティといえば、パチ物、バッタモン、類似品、粗悪品といったイメージが付きまといますが、そうではなく、「本来の機能すら果たさない、命をかけて使わなければならないナンチャッテ製品」というのが正しいようです。

ガンダムのゲームのなかで壊れたザクの部品を流用して作った戦車のキャタピラにザクの上半身が乗っかった「ザクタンク」というキテレツなものが出てきますが、発想はコレにかなり近い感じがします。

あ、「ザクタンク」って、戦争末期ジオン軍が苦肉の策として作り出したちょっとアレ気な装備という設定だった気がします。別に中国が常に崖っぷちとかいうことを言いたいわけではありません。
現役の装備開発に対する意気込みが、ゲーム開発者の冗談レベルと同じということを突っ込みたいわけでもありません。
個人的には、半世紀前の遺物を大事な一線をこえた発想で、画期的な改造をしちゃう行動力と、それに実際に人を乗せてしまう大胆さに感心してしまいます。


こんなもの、今時のお笑い芸人でもやらないと思いますが。


で、中国さんでは当然、偽物に詳しく、厳しい一面もあります。

「まがい物許さん」と中国、偽バイアグラ44万錠押収
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_09/t2005090942.html
中国公安省は8日、米捜査当局と協力し、性的不能治療薬バイアグラの偽薬を10カ国で売りさばいていたなどとして米国人1人と中国人11人を逮捕、偽バイアグラの錠剤など約44万錠を押収したと発表した。

なんて言ったらいいのか、突っ込みどころが満載でなんともいえませんが、どうしてもある言葉が頭から離れませんので書いておきます。


盗人猛々しい


偽物を作ることはいけません。そりゃ中国さんも怒ります。

だって、中国には「ニセモノ」という国家的ブランドが存在するんですから。