バルクの行く末

まず、昨日の予想(にもなってないが)、13日絡みの馬は来ませんでした。しょうがない。

で、本題。

バルク惨敗、ブリッシュが優勝/香港CM
日本から参戦したコスモバルク(牡4、北海道・田部)は10着に敗れた。優勝したのはブリッシュラック(セン6、香港)。勝ち時計は1分33秒7だった。
http://www.nikkansports.com/ns/horseracing/f-hr-tp0-050514-0010.html

コスモバルクはすでにファンの期待を背負って走る馬ではなく、馬主のエゴを目一杯背負って、ファンの悲しみを誘う馬になってしまった。ピークはすぎていないと思うが、なんにせよ消耗しすぎている。この日記でもずっと言い続けているが、このままでは本当に終わってしまう。これは関係者が一番知っているはずだ。確かに競走馬は経済動物であり、馬主の所有物である。しかし、競馬を支えているのはファンであるということを忘れてはいないだろうか。ファンはバルクが香港を走る姿を望んではいないだろう。ここ北海道でもクラシック戦線に参加するバルクは、一般ニュースでも取り上げられるほどに話題になっていた。それは、ハイセイコーしかり、オグリキャップしかり、地方出身の身でありながら、中央に風穴を開けようとする反骨精神、チャレンジャー精神、サクセスストーリーに夢を乗せたいというファン心理があったからこそ、話題にもなり、熱い応援があったのだ。
今や悲しきバルクにその姿はなく、ただ、主人・上司に命ぜられるがまま働き続ける歯車の姿しか見出せないのは悲哀そのものである。馬は文句も言えない。休みたいともいえないのだ。競馬を長く見てきたファンとして、有馬記念も含め、JC以降のバルクのローテーションは馬を勝たせようとしているものではなく、ただ勝ちたいと無理強いしているようにしか映らない。凡走を繰り返し、輝きを失ったバルクにはその輝きを取り戻すのに、それなりの時間が必要である。
これから先も、エゴを背負って走った先に、取り返しのつかない悲劇が降りかからないことを祈るだけしかファンには許されていないのか。それでも馬は走るしかないのか。